胸郭出口症候群
症状
腕から手先までしびれや、痛みがでます。それに加えて、手の握力が低下したり、手先の細かい動作に障害がでることもあります。
原因と病態
腕神経叢とよばれる神経の束や、その近辺にある鎖骨下動脈が圧迫されることで生じます。
診断
重いものを持ち運ぶ仕事する人や、なで肩の人に多くみられます。腕神経叢部を押すと上肢に放散する痛みを生じるのも特徴です。
予防と治療
予防としては、腕を挙げた位置での仕事や、重いものを頻回に持ち上げるような運動や労働、重いリュックサックを背負うことも避けるなど、適切な動作を知る必要があります。
治療では、症状が軽いときは、上肢やつけ根の肩甲帯を吊り上げている筋力強化訓練を行なうことも有効で、装具を用いることもあります。痛みがある場合は薬の処方も合わせて行ないます。